2012年6月30日土曜日

「やらな言い訳をしない」こと|職業は武装解除

DDR(武装解除、動員解除、社会再統合)という概念について初めて知ったのは、伊藤計測さんの中編小説『The Indifference Engine』でした。
この『職業は武装解除』は、それとは全然関係なく、たまたま本屋で見かけて気になったので買ったもの。前者の本を読んだ後だったから、それもあって気になったのかもしれないけれど。認定NPO法人 日本紛争予防センター事務局長の瀬谷ルミ子さんの自伝です。

彼女の歩んできた道は特殊で、DDRについても概念はしっていたものの馴染みのあるものではなかったので、イベントを追っていく事自体、十分に興味深く、楽しめました。また、好き好んでかどうかはともかく、日本の名前を背負って世界をより可能性にとんだものにしようと活動している著者の存在にとても勇気づけられます。


もうひとつは、「やらな言い訳をしない」こと、私たちが幸運にも与えられている選択する自由を行使することで前に進んでいく彼女の在り方にも、多くのヒントと勇気をもらいました。折に触れて、「自分は取り柄があまり無い」というけれど(その真偽は置いておいて)、ならどうするか、っていうのを常に考えて動いていく。その積み重ねが彼女を今の場所まで導いたんだと思います。


学生を見ていてもこういう考えが出来る人は、勉強ひとつとっても本当に伸びていく。「またお風呂入ったら眠くなって、寝ちゃいましたー。」てずっと言っている子と、「お風呂入ったら眠くなっちゃうんでー、自分くせーって思いながら勉強しているんですよー。」と笑いながら言っている子がいて、やっぱり後者のほうが凄く伸びていくんです。


自分も頑張ろうって思える良い一冊でした。また読もう。

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