どうやら日本ではコミカライズやアニメ化もされているみたいですけれど、wikipedia眺めた限りでは小説版とはちょっと違うよう。もともとアレックス・シアラーの小説があって、BBCで子供向けにドラマ化したと英語のwikipediaにはあるけど、このへんは日本のwikipediaとくい違いがあります。日本のほうが間違っているのかな。とりあえず小説版しか読んでいません。
邦訳に当たって改題、改装されているけれど、この本に限っては日本版のほうがどちらも好き。特に装丁は。『夜中に犬に起こった奇妙な事件』のクリストファーは茶色が嫌いって言っていましたけれど(うんこの色だからだったかな?)、僕は結構好きです茶色。チョコレートの色だもの。幸せの色だよ。
人々の無関心や行き過ぎた善意の押し付けが、抑圧された生きづらい世界を作っていく、そんな過程を、チョコレートの禁止という一見ユーモラスな、子供向けに見える題材を通して描いています。随所に、子供の頃読んでいたら気に入って使ってみただろう格好良い言い回しが散りばめられていて、読んでいて楽しい。翻訳も良いのだと思います。
文の中で禁酒法時代のアメリカの話が引かれているのですが、その辺りはあまり馴染みがなく、イメージしづらいので、大麻取締法とか低投票率について想いを巡らせながら読み進めました。純粋に物語だけで楽しめますけれど、いろいろ考えちゃうのは年取ったからかな。仲間の一人が戻ってくる辺りまでの話が好きかな。
BBCでやっていたドラマシリーズはちょっとみてみたいですね。
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