2012年6月27日水曜日

宇宙物理の詩|二十世紀の忘れもの & ゆらぎの不思議

知人、から貸していただいて、なかなか読めずにいたのですが、ついに読み終わりました。佐治晴夫さんと松岡正剛さんの対談を収録した『二十世紀の忘れもの』と佐治晴夫さんの講義風のエッセイ『ゆらぎの不思議』。

どちらも大変に味わい深く、佐治さんは物理学者だそうですが発言がとにかく詩的で面白いです。ゆらぎ、とか対称性の破れ、とかガチガチの物理の事象をすごく感覚的にすっといくように話されていてすごく好感がもてました。

とくに『二十世紀の忘れもの』は松岡さんとの対談の中でいろんなところに話が飛んで読んでいて楽しいです。これは是非入手して折に触れて読み返したいなと思いました。宇宙や生命の話から、地球外生命体存在の可能性、青春の後退やら部分と全体の話、1/fのゆらぎなど幅広い話題に触れているうえ、どれもとても面白そうに、興味を惹かれるように話されるので教養を広げる元になる本になるかもと。

この本を読んでいてみたくなった光景が2つ。皆既日食と月夜の虹です。
夜が西のほうから、時速何全キロというスピードで走ってきますからね。それが見えるんです。
月の明りで虹が出るんです。もう、神秘的で死にそうになります。ちょっと、この世のものとは思えない印象ですよね。
普通の虹もそうだけれど、光が大きな役割を担う光景って、写真やビデオを通してみるのと現場で見るので印象が結構違うなと思っていて、この2つは是非この目でみてみたいと思っています。
皆既日食はこの11月にケアンズのあたりで見られるらしいので、なんとか仕事都合付けていってこれないかなあと思案中。



 


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