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2012年8月29日水曜日

アメリカでは新しい音楽と出会う場はラジオが1番

新しい曲と出会うのって、どんなときなんでしょう。自分は人に教えてもらうのと、YouTubeでTopチャート流していて気になったのあればチェックするくらいです。そもそも以前から持っている音楽聞くことがおおくてあまり新しいのを取り入れていないかも。

日本だとテレビがメインの媒体なのでしょうか。あとはラジオとか?どちらも普段聞かないのでわかりませんが。

アメリカのニールセンのサイトに、アメリカ人が新しい音楽を発見する媒体について、the Music 360 reportから抜粋した記事が載っていました。
Music Discovery Still Dominated by Radio, Says Nielsen Music 360 Report

Radio is still the dominant way people discover music
  • 48% discover music most often through the radio
  • 10% discover music most often through friends/relatives
  • 7% discover music most often through YouTube
この記事によると、アメリカではいまだ48%ものひとがラジオを通して新たな音楽に出会うことが一番多いということです。YouTubeで新しい音楽を発見する事が多いという人は7%に過ぎません。

また、十代の音楽の聞き方についても言及があります。
More teens listen to music through YouTube than through any other source
  • 64% of teens listen to music through YouTube
  • 56% of teens listen to music on the radio
  • 53% of teens listen to music through iTunes
  • 50% of teens listen to music on CD
10代の64%がYouTubeで、56%がラジオで、53%がiTunesで、50%がCD で音楽を聞くということです。YouTubeが一番多いのは時代だなという感じを受けます。目を引くのは10代でもラジオを聞いている人が多いということ。iTunesがCDを上回っているのも、時代の遷移を感じます。Amazonのmp3などは載っていませんが載るほどないということなのでしょうか。

アメリカでのラジオの影響力が大きいということに驚いたので、少し調べてみたことをメモしておきます。

アメリカのラジオの影響力についてはこちらのMarketHackの記事で以下のように言及されています。
アメリカ人の93%は日常的にラジオを聞き、その80%は音楽番組です。
音楽を聞く場所は通勤や通学途中のクルマの中が圧倒的に多く、47%を占めています。
次に多いのは家庭で35%、オフィスは18%となっています。

一方日本では欧米にくらべて聴取者が少ないです。下の図をみると、すべての年代においてイギリスやアメリカに比べて聴取者が少ないことが読み取れます。特に10代20代の若年層ではその差が顕著です。
出典:「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」報告書 平成22年7月9日

MarketHackの記事から、アメリカが車社会であることが、アメリカでのラジオのメディアとしての地位が日本でのそれに比べて高いことに関係があるのかもしれないとおもいました。しかし、上の表では、車を使う使わないにかかわらず聴取者の数に差があることを示しています。

「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」報告書 平成22年7月9日では、その原因をチャンネル数の違いと編成に求めています。欧米では番組はニュースと音楽中心で音楽番組の数も多く、自分の好きな音楽をラジオで聞けるということがあるようです。一方日本ではニュース、トーク番組が多く、チャンネル数も少ないことが、聴取者を限定していると見ています。

また、アメリカ、イギリスでは、デジタルラジオの放送が始まっています。AMデジタルで従来のFM並、FMデジタルでCD並の音質の放送ができるそうで、それで音楽番組がたくさんあればそりゃあラジオ聴くだろうなと思います。日本でも移動時間に音楽を聞いている人は多いと思いますし、編成や音質の向上が見られ、スマホで聞けるようになれば、聴く人は増えるのではないかと思いますがどうでしょう。

高校生のころはラジオたまに聞いていましたが、ヒットチャートくらいだったなあ。

コール・ミー・メイビーってなんなのさ

作業中とか仕事中なんかに、よくYouTube Weekly Top 100 Tracksながしています。
で、ここ最近、カーリー・レイ・ジェプセン(Carly Rae Jepsen)の「コール・ミー・メイビー(Call Me Maybe)」がずーっと1位にいるので、聞いたことの無いアーティストだけれど、いったいなんなんだろうと思って今更ながら調べたメモ。テレビ見ないので日本での認知度がどんなもんかはよく知らない。
(と、書き始めたところでYouTubeかけ始めたら、PSYのGANGNAM STYLEが1位になっていたけれど気にしない。)

カーリー・レイ・ジェプセン(Carly Rae Jepsen)の「コール・ミー・メイビー(Call Me Maybe)」

とりあえずカーリー・レイ・ジェプセンさんについて。Wikipediaの記述は次の通り。
Carly Rae Jepsen (born November 21, 1985) is a Canadian recording artist and singer-songwriter from Mission, British Columbia. In 2007, she placed third in the fifth season of Canadian Idol, and was a part of the Canadian Idol Top 3 concert tour.[1] Shortly after competing on Idol, she signed to Fontana and MapleMusic, and released her debut album, Tug of War, on September 30, 2008. Three years later, she released a new single, titled "Call Me Maybe", which was released by 604 Records, and was followed by the release of her debut extended play, Curiosity, on February 14, 2012. "Call Me Maybe" was met with much success, reaching the No. 1 spot on both The Billboard and Canadian Hot 100. The single also went to number-one in Australia, Ireland and the United Kingdom. Jepsen signed with Interscope Records in 2012. Jepsen cites a mix of classic rock and alternative bands as her musical influence, such as James Taylor, Bruce Springsteen, Van Halen, Kimbra, La Roux, and Robyn.[2]    - Carly Rae Jepsen From Wikipedia, the free encyclopedia
要約するとこんな感じ:カーリーは1985年11月21日生まれのカナダ人のシンガーソングライター。2007年にカナディアンアイドル(アメリカンアイドルのカナダ版、テレビ番組)で3位にはいる。ちょっとアイドルした後にシンガーソングライターに。2011年に「コール・ミー・メイビー」をリリースして大ヒット。ビルボードとカナダのチャートで1位に。このシングルはオーストラリア、アイルランド、イギリスでも1位になった。

書き方からして「コール・ミー・メイビー」がヒットして世界的に有名になったよう。どんだけヒットしたかというと、下の記事にあるように、ビルボードで9週連続1位をとり、ガガの6週連続の記録を破って歴代1位になったそうです。
'Call Me Maybe' Is No. 1 For Ninth Week: Carly Rae Jepsen Has Longest Run Atop The Charts In 2012

なぜ、大して名も売れていなかったのにそんなヒットを飛ばしのでしょう。それは、どうやらジャスティン・ビーバーのおかげみたいです。彼が、注目して、Twitterで紹介したり、下のような口パク動画を作ってあげたのがきっかけになって、バイラルヒットした模様。そういえばジャスティンもカナダ人でYouTube経由で有名になった人ですよね。

"Call Me Maybe" by Carly Rae Jepsen - Feat. Justin Bieber, Selena, Ashley Tisdale & MORE!

曲自体は好きでも嫌いでもないですが、この曲を使ったビデオがたくさんYouTubeに上がっていて面白いです。アメリカのオリンピック水泳チームのビデオは見ていてこっちが楽しくなってくるし、クッキーモンスターの替え歌は凄くかわいいし。

2012年5月9日水曜日

『ピダハン』(ダニエル・L・エヴェレット)不安のない生活と認知世界|読書記録

冒頭から面白い。同じ場に居ながらピダハンたちに見えて著者と娘には全く見えない”精霊”の話。
『ピダハン』はアマゾンに住む先住民族のひとつであるピダハンについて、その特異な言語や文化を言語学者であり、伝道師であった著者が書いた科学ノンフィクション。

未来や過去にとらわれず、今日この時だけを生きるのが不安のない生活を送る秘訣だといったのはデール・カーネギーだったか。ピダハンはそれを地で行く人々だ。"直接体験を非常に重視する"という強い文化的制約のもとで、そもそもの認識される時間軸が短い。簡単に言うと自分の体験したこと、知ってる人の体験したことしか信じないので世界は2世代前くらいまでしか時間軸上で広がっていないのだそう。だから彼らに創世神話はないし、聖書の話も信じない。また直接体験を重視するために、抽象化ということもしない。なにしろ数の概念がないのだ。抽象化しないのであれば未来のことも考えないだろう。ピダハンは食べ物の貯蓄もいっさいしない。過去や未来にとらわれず、今を生きているのである。

もちろん、ピダハンは楽園に生きているわけではなく、乳児生存率は低いし、寿命は西洋人の半分くらいだ。男は毎日猟に出て女子供は採集にでる。それでもピダハンの村には笑いは絶えなく、実際に西洋人より有意に圧倒的に笑っている時間が長いのだそうだ。幸せってなんだろうって思ってしまう。

ピダハンの言語の特異さや、ピダハンと著者の認知世界の差異などについても随所で言及されていて(むしろそっちがメインか)はじめから終わりまで大変興味深く読めた。世界ってなんだろう。幸せってなんだろうと考える事請け合いの良い本。