2011年7月24日日曜日

"多くを求めすぎるな、そして自分の当然の要求が水泡に帰すのを恐れるな。"



以前、富田伊織さんの透明標本を読んで、生き物の死体の骨だけを染めぬいた標本の不自然さと、自然の造形の美しさに強く惹きつけられたのですが、彼の別の本がたまたま目に入ったので読んでみました。

透明な沈黙は富田伊織さんの透明標本の写真に、哲学者ルードヴィヒ・ウィトゲンシュタインの言葉を載せた体裁をとっています。

正直に言ってこの2つを併せた意図は僕にはさっぱりわかりませんでした。

でも2つの要素はそれぞれに、力強く訴えてくるものを持っていて、併せた意図がわからなくとも十分に楽しむことができました。

透明標本の写真は変わらず美しくて、こればっかりは見てもらわなければ伝わらないとおもいます。見るたびに色々と考えさせられるのですが、いつも最終的に思考が行き着くのは、ヒトの透明標本をみても、こんなに美しく思うのだろうかというところです。ハツカネズミの標本よりも魚類や爬虫類の標本の方が僕にとっては綺麗に見えるのは、単にその造形が好きなのかもしれないし、自分から遠い物のほうが冷静に観察できるからなのかもしれません。ヒトの標本を見たときどんな気持ちになるのかで、自分の物事に対する視線の向け方がちょっとわかるのではないかと思うと、確かめたくてたまりません。

世界の何処かにあるのでしょうか。人間の透明標本。数年前に人体大解剖展というのもやっていたし条件が揃えば倫理的な問題はクリアできると思いますが。あるのなら見てみたいし、無いのなら僕が死んだ時にでも作ったりしてくれないかなと。

富田伊織さんの透明標本は7/31まで展示もやっているようです。

 

ルードヴィヒ・ウィトゲンシュタインの言葉を読んだのは、無意識に何処かで見かけていたかもしれないのを除けば、はじめてだと思います。

この本は『草稿1914-1916』『哲学探究』『反哲学的断章』『哲学宗教日記』『論理哲学論考』からウィトゲンシュタインの言葉を抜粋して構成されています。作品順であったり、時代順といったような整列は特に見られません。

並べ方もあると思いますが、なにかの真理を端的に表したような純粋な言葉と、誰もが悩んでいる時や落ち込んだ時に考えるような人間っぽい問いが入り交じっていておもしろいです。いくつか気に入ったフレーズもあったしまとまったものを読んでみようとおもいます。それに出会えただけでもこの本は当たりでした。

 
虚栄心を捨て去りたい、と私が言うとき、

またもやそれをたんなる虚栄心から

言おうとしているのでないとは言い切れない。

私は虚栄心が強い。

そして私の虚栄心が強い限り、

より善くなりたいという私の願望も虚栄心に満ちている。

そんなとき私は、自分の気に入っている

虚栄心のない過去の誰々のようになりたいと思うのだが、

すでに心の中で虚栄心を「捨て去る」ことから

得られそうな利益を計算しているのだ。

 

『哲学宗教日記』1931年11月15日

2011年7月22日金曜日

名刺


働いている会社の名刺を作りました。
今のところ社員が2人で名刺を使う機会が1人に偏っているので1枚で2人とも使える仕様にしました。
印刷は株式会社MEDIXさんのスピード名刺プリントオンラインにお願いする予定です。
デザインめいたことは全くやってきていなかったですが、作るのは楽しいし出来るようになりたいと強く思いました。

作成したのは少し前ですが、会社のやっている学習塾のホームページも作成しました。
明青アカデミー

コードなんかは動けばいいですけど、デザインはそのまんまでるのでいずれ勉強して作り直したいです。

2011年7月19日火曜日

『その数学が戦略を決める』


その数学が戦略を決める

その数学が戦略を決める』という本を読みました。この本では今まで専門家の経験や知識に裏打ちされて判断されていた様々な意思決定の場面に於いて、統計を中心とした数学的な手法をもとに意思決定を行うように移行している様子がたくさんの例を上げて書かれています。
例えば、ワインを醸造してから10年寝かせたあとのおいしさは、従来、ワイン評論家といった専門家が醸造した時点で試飲し、その経験と知識によって予測されていました。ですが、その年に用いたぶどうが育った環境、例えば降雨量や気温などの数値と、過去の統計情報からつくられた回帰式を用いることで、かなり正確に(それこそ専門家の予想よりも精度良く)予想できてしまうのです。
ここで過去の統計情報から作られた回帰式と言っているのは、すでに10年以上たっておいしさが評価されているワインについて、それが作られた年の降雨量や気温を調べ、その関係性を評価して、降雨量や気温から10年後のワインの美味しさを評価する式を導くということです。

教育についても大変興味深い例が挙げられています。下の動画はジョージ・ブッシュ前大統領がある教室を訪問している映像です。

実はこの映像は911の事件が丁度起こったときのもので、その後、マイケル・ムーア監督の『華氏911』でも使われたことで有名になりました。
しかしここで問題にしたいのはこの教室で行われている授業手法のことです。この教室では『ダイレクト・インストラクション』という教育方法が行われていました。
ダイレクト・インストラクションでは教師の教室での振る舞いは、生徒への指示やうながし、質問などを含め、すべてマニュアル化されており、そこに教師の裁量の余地は全くありません。授業形態については動画を見ていただければと思います。
実はアメリカでは、1967年からダイレクト・インストラクションを含めた17の教育方法を初等教育にて受けた7万9千人の児童を20年間追跡するという調査を行いました。その教育方法の中には児童たちの自主性を尊重してカリキュラムをカスタムするものから高次思考や問題解決能力を重視するもの、学習への熱意や自尊心を強調するものもありました。
そしてその結果として、ダイレクト・インストラクションの有効性が飛び抜けて高いことが証明されたのです。しかもそれはダイレクト・インストラクションで扱っている基本的な知識のみだけだなく創造性や問題解決能力が求められる範囲においてもでした。

しかしながら現在のところダイレクト・インストラクションはあまり普及していないようです。というのも現場の教育者や教育組織の反発があまりに大きかったからです。
このような数学的に有効性が証明された手法と、直感や個人的体験、哲学的な信念に基づいた従来の手法の対立は、今現在、至る所で起こっています。そして少しづつ切り替わっているように見受けられます。
たとえばかつて銀行の融資担当者はある一定の地位を持ち、給料も良く、誰が融資を受けるべきか決める本当の権限を持っていました。今日では融資判断は銀行の統計アルゴリズムに基づいて行われ、融資担当者は裁量の余地を失っています。

このように、今まで現場の職員などに分散されていた裁量が、中央のアルゴリズムを決定するところへ移っていっています。これからの時代ほど、数学が重要視される時代はないかもしれません。

僕自身いろいろな意思決定をほぼ直感で行っていますが、ちょっと不味いかもしれないと思わされました。統計についてはひま観て勉強したいです。

糖分シンドローム

糖分シンドロームは、児童が不安定な精神状態に陥った際に糖分を含む菓子類等を与えることにより顕れる行動パターンのシミュレーションモデル。
加納朋彦により提唱された。


概要

児童が不機嫌になったり、泣き出すなど不安定な精神状態に陥った際に糖分を含む菓子類等を与えると一時的に機嫌が良くなり、精神状態が安定する。 これを繰り返すことで、児童がお菓子をほしいがために、無意識に極端に不機嫌になりやすくなる傾向が現れる可能性がある。 糖分シンドロームはこの状態の生起を許す、児童の行動を定式化したモデルのうちの幾つかが示すシミュレーション結果の一つ。

経緯

糖分が子供の行動に対して悪影響を与えるという説は早くから出ており、1922年にはアメリカのShannonが「砂糖を含む食物は行動に好ましくない効果を与える。」と発表し、1947年にはアメリカRandolphが「精神的緊張疲労症候」という説を立てて、Shannonを支持している。FAO/WHOはこれらの説について実験されている多くの文献から、その信憑性を検証したが、結論として「砂糖は子どもの認識行動や行動を変えるという仮説は証明できなかった。」としている。
これを受けるかたちで、砂糖そのものが原因であるというよりは、それが与えられる文脈が原因なのではないかという仮設のものと、行われた思考実験がこの糖分シンドロームである。
もともと、安易に多分に糖分を含む菓子類を児童に与える保護者が増加していることを憂いて1980年初頭に提唱された思考実験であるが、時代が進むにつれ成人を対象としても同様の傾向が考えられるのではないかという議論が出始めている。

いくつかの実例や実験結果が報告されているが、科学的に有意な検証はなされていない。

2011年7月8日金曜日

YOTSUBA&! 10 years like 1 day exhibition



I went to the YOTSUBA&! 10 years like 1 day exhibition.

That showed all the pages from the daily pad calendars for 10 years on which characters from Azumannga Daiho and Yotsuba&! were printed.

It was interesting to see all the pages for 10 years at once. Especially, to see the pages for Sundays was a fun. There were pictures of Chiyo-father and drawings by Yotsuba on the pages for Sundays.

It opens from 7/5 to 7/17. Actually, this exhibition was cancelled on the 11th of March only 3days after its start because of the earthquake. Then, after 4 months, it's reopened.



It was prohibited to take photos in most places. But you could take a picture of a full-sized Dambo.




Yotsuba&! Daily Calendar 2011