2013年1月23日水曜日

【時間堂】テヘランでロリータを読む|観劇記録

2013年1月22日に時間堂のテヘランでロリータを読むを観にいったことにまつわるメモ。
原作はアザール・ナフィーシーによるベストセラー本『テヘランでロリータを読む』、台本はオノマリコさんの時間堂の演劇です。

原作の『テヘランでロリータを読む』は読んだこともなく、ナボコフの『ロリータ』も未読です。22日に舞台を観に行く前に2回、ワークインプログレスという公開稽古を観に行ききました。

その上でどんな話しかまとめておくと、1995年1996年のイラン・イスラム共和国を主舞台に同じ文学の「木曜日のクラス」に出ている7人の女性が『ロリータ』を読んだりイスラム共和国に反発したり色々してくお話。

設定の世界が自分の現状と結構遠いところにあるのと、短い場面を積み重ねていくスタイルのためかそこまで物語に没頭できませんでした。といっても2時間ずっと退屈することはなかったですし集中力が切れることもなかったです。

場面の切り替え、特に「木曜日のクラス」で女性たちがおしゃべりしている場面と、たぶん『ロリータ』の登場人物であるハンバート・ハンバートとの対話を通してそれぞれの登場人物の内面を描く場面の切り替えが面白かったです。
それと、姿の出てこない先生の存在も面白い。先生に話しかけたり、先生と会話しているような場面は多々あるのですけれど、人として出てこない分その存在感が否応にも増します。原作でどんな風に書かれているのか気になります。
そういう構成のせいで、先生に対してハンバート・ハンバートが言葉をなげかけている場面の特殊性が際立ちました。他の登場人物とハンバート・ハンバートの対話と同じく、先生の内面の葛藤を表しているんでしょうか。だとするとただ出てこないだけで先生も普通の人間なんだろうと安心します。でも先生が出てこないので、他の登場人物の先生への疑念をハンバート・ハンバートが代弁しているんだろうかなどと考えてしまいます。
前者だといいなあ。前者だとみんなそれぞれに一歩踏み出す話て感じですっと落ちる。立ちどまったり、回り道しながらでも、さんさん歩いて行けばいいと思う。
後者だと先生が不気味すぎてよくわからないや。

役者さんではヒザイさんと原西さんと長瀬さんによく目が行きました。何故かはよくわからないです。物語性に惹かれているのか、キャラクターなのか、見た目なのか、演じ方なのか、人間なのかよくわからない。切り分けられるものなのかなあ。

あと、ペアになっている衣装がすごく可愛かったです。
購買にあった蝶々のついたTシャツなどのグッズも素敵でした。イランに関するペーパーとか相関図とかも渡してくれて親切。他にも開演までのあいだ、舞台に蝶のカタチのライトが落ちていたりとか、割チケとか、ズラして折られたチラシとか、細かいところがいちいち素敵だと思う。開演前の世莉さんのイランの話も面白かったです。

ワークインプログレスを観に行って面白かったのは、なくなってる場面があったりテンションが全然違ったりとかの稽古の時と本番の差もあったけれど、一番ははじめに観に行った時にやっていた、ペアになって感じてることを口に出して好きなコトやるっていう練習をみれたこと。
あれ、やってみたいなって思います。ここのところ感情の通るパイプが詰まりかけてて身体と感情が上手くつながってない気がするので。感情とかってすごく身体的なものなのかなって練習しているのを見て思ったのが収穫。

せっかくなので原作と『ロリータ』も読もう。



テヘランでロリータを読む


ロリータ


演劇を普段見ることはほぼないのですが、時間堂さんにはなんとなく縁があってたまに思い立って観に行きます。といっても実際舞台を観に行ったのは今回の『テヘランでロリータを読む』と、随分前に王子で観た『月並みなはなし』の2つだけ。
『月並みなはなし』を観たときは結構衝撃的で、今も雨森スゥさんが恒星の名前を滔々と発声している場面など、いくつかの場面が頭のなかにこびりついています。
それが演劇って言うものから受けた衝撃なのか、物語なのか、時間堂からなのかは、他の演劇を見に行くわけでもないのでわかりませんが、あの時感動したから今もなんとなく時間堂を追っているのだろうと思います。

2013年1月14日月曜日

宅建登録実務講習2日目、修了

日本ビジネス法研究所の実施する「宅地建物取引主任者資格登録に係る登録実務講習」2日めのメモです。この登録実務講習は、宅地建物取引主任者試験に合格して、実務経験が2年未満の人が宅地建物取引主任者の資格の登録をするために必要なもの。1ヶ月の通信教育と2日間のスクーリングで構成されています。これはその2日めのメモ。

東京は雪。夜にはもっと積もっていました。
さて、まずは日本ビジネス法研究所のHPに出ている時間割を昨日に引き続き再掲。

スクーリングの時間割
1日目1.宅地又は建物の調査、媒介契約、価格査定、広告、資金計画、条件交渉等9:00~17:00
2日目2.法第35条に規定する重要事項の説明と重要事項説明書の作成の演習
3.宅地又は建物の取引に係る標準的な契約書(37条書面)の作成の演習、売買契約の締結、決済、引渡等
9:00~15:30
修了試験15:45~16:45


で、昨日の1日目は、「宅地又は建物の調査」だけやりました。こんな調子で終わるのかなあと心配していましたが、結論から言うとあっさり終わりました。それも上の時間割よりも早く。

午前中は、媒介契約書の作成を説明→演習の順に学び、1日目の残りの「価格査定、広告、資金計画、条件交渉」については簡単な説明だけでさらーっとと流します。ここで11:30くらいからお昼休憩。

午後は、昨日から扱っている事例について重要事項説明書の作成の説明と演習、37条書面の作成の説明と演習をこなし、残りの「契約締結、決済、引渡し」の流れについて簡単に説明を受けました。

そして15:30から修了試験。試験内容は正誤問題が20問、重要事項説明書、37条書面の穴埋め問題が10問。それぞれ8割以上で合格です。制限時間1時間でしたが、30分くらいで終わり、終わった人から採点して修了証をくれるので、16:00過ぎには退出出来ました。

今日は演習の時間が多くて、演習のあいだは講師は40人の受講者の間を廻って全員の解答を見たり質問を受けて結構時間をとるので、作業が終わってしまうと大してやることもなくぼーっとしていられました。昨日ほどのしんどさはなかったです。

重要事項説明書と37条書面の作成という、まあ宅地建物取引主任者の独占事務の肝のところに触れられて、なかなか面白かったです。あと、土地と中古建物の売買の媒介の事例にそってずっとやっていましたが、やっぱり不動産の売買は扱う価格がでかいなと。1億円くらいのやり取りだと3%+6万円報酬でも300万円越えますもんね。不動産営業のインセンティブ載せた給料が高いわけだ。

修了試験については、出る場所は講義の説明の中ではっきり「ここ出します」と言っていましたし、この2日間でやったことからしか出ないうえ、何を見て回答してもいいので特に用意をしていかなくても問題ありませんでした。落とすための試験ではなくって、2日間ちゃんと聞いてたかの確認みたいなものです。

受講者はちょうど40人。内、男性32名、女性8名。男性は20代から50代くらいまで万遍なくました。女性は20代、30代とちょっと年齢層が若め。

1人、20代前半の「女の子」って感じの女性がいて、文房具が電卓までピンク色で揃っていてすごいなあと思って眺めていたのですが、演習のたびにものすごく熱心に質問するので近くにいてそれを聞いていればいいので楽でした。ありがとう。

帰り際に修了証と一緒に、登録に必要な書類等の書かれた紙をもらいました。やっぱり登録には4万円弱かかるみたい。今年の10月くらいまでは法定講習免除で登録できるようなので、それまでにお金に余裕がある状態になったら登録しようかなと思います。


全然関係ないけど近くにBook offがあったので昼休みに覗いて何冊か本買ってしまった。最近結構物買ってるなあ。買ったのは次の3冊。



ホームレス入門―上野の森の紳士録 (角川文庫)


21世紀の歴史――未来の人類から見た世界


新訂 孫子 (岩波文庫)

1冊めは完全にタイトルとパッケージ買い。ジャック・アタリの21世紀の歴史は一度借りて読んだけど急いで読んでもったいなかったと思って再読用に。孫子はずっと興味あったので。ブックオフ、やっぱり安いや。ネットもいいけど送料考えると中古の本は必ずしも安くない。
図書館の本が溜まっているので後回しになりそうではあるけれど。


2013年1月13日日曜日

宅建登録実務講習1日目を終えて

12月に宅地建物取引主任者資格試験の合格通知が来たので、「宅地建物取引主任者資格登録に係る登録実務講習」を受けることにしました。この実務講習を受けて終了するか、宅地建物の取引に関する実務経験が10年以内に2年以上無いと宅地建物取引主任者の資格の登録はできないのです。2日間で2年以上の実務とかどういうことなんだと疑問に思いつつ。1日目が終わったので、登録実務講習でどんなことやったのかとかメモとして残しておきます。

写真はたまたま同じフロアの別の会議室でやっていたコミケット83スタッフ集会の掲示。
そんなに大きなビルでもないのにフロアに喫煙室があったのが印象的。

この1/13、1/14の二日間、折角の連休ですが9:00−17:00のスケジュールで受けています。いくつか検討しましたが、HPの見た目があまりに前時代的なものを省いて、安めなところということで、日本ビジネス法研究所の講習を受けることにしました。そういえば、上で2日間とかきましたが、一応1ヶ月の通信教育と2日間のスクーリングのセットということで、1月前に通信教育のテキストと課題が送られてきていました。課題といっても特に提出が必要なものではありません。スクーリングの前日にテキスト見ながら半分くらいやりました。スクーリングの2日めに修了試験があるのですが、どうやらこの課題から出るようです。とはいえ持ち込み可の修了試験なので、きっとなんとかなるはず。

さて、1日目ですが、日本ビジネス法研究所のHPによると、スクーリングのスケジュールは以下のとおりです。

スクーリングの時間割
1日目 1.宅地又は建物の調査、媒介契約、価格査定、広告、資金計画、条件交渉等 9:00~17:00
2日目 2.法第35条に規定する重要事項の説明と重要事項説明書の作成の演習
3.宅地又は建物の取引に係る標準的な契約書(37条書面)の作成の演習、売買契約の締結、決済、引渡等
9:00~15:30
修了試験 15:45~16:45

で、今日実際やったのは、「宅地又は建物の調査」、まで。お、終わるのかな明日で。不安だ。

参加者は40人くらいで、講義をする講師が1人、サポートが1人という体制でした。参加者は20代−50代くらいまで。男性が大多数ですが女性もちらほらと。女性のほうが年齢層低めだった気がします。

講義は中古物件売買の媒介を、受付から決済・引渡しまでの一連の流れを順を追って学習するという形をとっています。テキストと資料例を使った説明を受けたあと、自分で資料を読んで手を動かして、必要な事項のチェックシートを埋め書類を作成する練習をするという流れでした。宅建試験のときになんとなくテキスト順に頭に突っ込んだ知識を思い出して実務の手順順に並べ直す感じ。

講師は女性でした。すごくハキハキ話すので話し方で眠くなるということはなかったです。ちょこちょこ名簿見て、名指しで質問したりしていました。
受付→公簿調査→面接聞き取り・現地調査→法令上の制限調査→生活関連施設調査の順番だったかな。それぞれの項目で説明を受けてチェックシート埋めて、を繰り返して1日ずっとやっているのはなかなかしんどかったです。テキスト全然読んで行かなかったので常に集中して聞いていないといけなかったのも、しんどいのにつながったかなあ。

何処に行ったらどの公簿やら図面見られるのとかはなかなか興味深かったです。宅地または建物の調査はなかなか負担が大きそうだけど、賃貸の場合も同じくらい手間ひまかけてやっているんでしょうか。だとしたら雑な営業になるのも少し納得してしまうなとも思ってしまいました。

そもそも宅建まわりの知識に興味を持ったのは、一昨年不動産屋の営業にかなり舐めた真似されてムカツイたからですが、賃貸媒介なんて彼らにとっちゃ単価の低い売り物ですもんね。そこまで手間かけられないのかもしれません。調査とかの手間暇考えると売買媒介にくらべてコスパ低そうな気もしますし。でもやる以上は真摯であるべきと思います。やらないことはやらないといって欲しいし、やっていないことをやったとも言ってほしくない。

あんまり人のこと言ってると、自分はどうなのさ?ってなるので、愚痴はここで吐き切って我が振り直しますよ。

2013年1月8日火曜日

「most of the time 」はどれくらいの頻度なのか。

CorseraでとっているThink Againのコースの練習問題を解いていて、間違えてしまったのでその事に関するメモ。練習問題の本質ではなく、英単語に対する理解の問題だったのでここで書いても問題無いと思います。

練習問題は、下記の英文の論議の問題点は何かというものでした。
Our heater works most of the time, so we can depend on it to keep us warm during the blizzard that is coming.


で、間違ったわけですが、まあそれは置いといて、解説の一部に「The word “most” means “over 50%”」とあったんです。「"most"という単語は、"50%を超える"という意味です。」これを読んではじめ、えっ、そうなの?と思ってしまいました。


「most」といえば、「ほとんどの、たいていの」という意味で頭に入っていて、「most of the time」は「ほとんどの時間」、まあだいたい8〜9割かなあと思っていました。

でも、改めて考えてみると、mostはmuchやmenyの最上級で「最も多い、最多の」という意味がもとです。で、「最も多い」ってどういうことかと考えると、「全体の50%を超える」ということなんですよね。半分より少しでも多ければ、全体の中で最大多数になるわけですから。




なので、「"most"という単語は、"50%を超える"という意味です。」というのは、考えてみれば当然だし、most of the timeは「ほとんどの時間は(少なくとも半分より多くの時は)」という意味になるのも納得がいきます。

ですから「sometimes「時々(50%くらい)」と違ってmost of the timeは「少なくとも50%より多く、100%よりも少ない」という感じで幅を持っています。結構多いかもしれないけど、50%を超えてるってことしか保証できないよ、というニュアンスの憎らしいコトバですね。まあ、そんな厳密に使れているとも限らないでしょうけど。

調べてて考えて、そうなんだーってすごく感動したのでメモしときます。