二日酔いで午後遅くまで寝床でうだうだしていたけれど、漸く起きだして外に出る。
いつの間にかジャケットのポケットに入っていたマルボーロに火をつけたが、焚き火の煙でも吸っているかのように不快なので、直ぐに消火用バケツの水で消してしまった。
向かいの家の父娘がでてきて中国語と日本語で話しながら自転車で何処かへ出かけていく。
隣の家のプラントの花が綺麗だったので、部屋に引き返しカメラを持ち出す。
マクロレンズもしっかり拡大してちゃんとピントを合わせてやればよいということに気づき、手持ちでもそこそこ撮れるようになってきた。とはいえ少しの動きで直ぐピントが外れるので難しい。
K-01+SMC Pentax-A 50mm F2.8 Macro |
昨日の夜はひどかった。
友達が新宿で飲んでいるというので顔を出したら、会社の同僚と5人くらいで飲んでいた。
はじめは場違いかなとも思ったけれど、向かいに座っていた女の子との話が面白く、つい酒が進む。
イデオロギーの話。政治の話。幸福の話。文化的差異の話。気づくと杯を重ね、時間も11時半くらいになっていた。
その時間になって新たに2人が登場。友達やその同僚の反応からみて偉い人のようだった。
30代後半から40代前半くらい。中背で浅黒くがっちりした体型の男と痩せ気味で背の高い男。IT系の会社らしく役職でなく苗字で呼び合っているので正確なところはわからない。
よくわからないまま乾杯し、軽く2人に自己紹介するも「なんでいるのこいつ」みたいな顔をされてしまう。しょうがないので少し距離をとって向かいの女の子と話し込んでいた。
で、しばらくたって。
近くで怒声が響く。
「もーいっぺん言ってみろ!」
ドラマか漫画でしか聞かないようなセリフ。目を上げると背の高い男の方からビールジョッキが宙を飛んでいた。
幸い人には当たらないし、割れもしなかった。
テーブルを挟んで後からきた背の高い男と、友人の隣の席の若い男が睨み合っていた。
後のことは詳しくは書かない。
罵り合いがあって、殴り合いになりそうなところを止めて、まとめて店から追い出されただけだ。
背の高い男の怒りはなかなか収まらず、宥めるために友人と同僚1人とあとから来た2人と、何故か俺も一緒に、次の店に行き結局終電を逃して朝まで付き合うことになってしまった。飲み代は持ってくれたけれど、よく知らん人のよく内容も知らない喧嘩について同意を求められてもどうして良いかわからない。そういえばたばこもこの時に買ってもらったんだった。
女の子は喧嘩のもう一方の若い男たちといつのまにか帰ってしまったようだし、なんともけだるい時間を過ごすはめになってしまった。
始発で家にむかいながら、マジで切れてる人見るのいつぶりだろうと考えていた。
喧嘩したり、マジギレすることって自分ではほぼ無いし、周りの人もあまりしない。
でも、それって本気で生きていないってことなのかも、とか考えていたらいつの間にか眠っていて、最寄り駅を超えてずいぶん遠くまで行ってしまった。
怒るってことは、そこがその人にとって大事な譲れないポイントなのだと思う。
それがなければ男としての価値がない、と背の高い男は言っていた。
おれの中には今もそんなポイントが有るんだろうか。例えあったとしても、それを貶されてキレたりは多分できない。逃げ出したり壁を作るのが精一杯だろう。
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飲み会は楽しいほうがいいと思う。マジで。
切れるのは素面の時にスべき。酔っ払わないとキレられないとかそんなのいらんでしょ。
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