2015年9月22日火曜日

夕空のクライフイズムが面白すぎて

最近、スピリッツに載ってる夕空のクライフイズムが面白くて初めから読みたくなってコミックス買ってしまいました。



何が面白いのが一言で、と言われたら「雨ちゃんかわいい」しかないのですけど、それだけじゃなんなのでもう少し。

夕空のクライフイズムは神奈川の高校のサッカー部を舞台にしたサッカー漫画です。あまり「熱さ」を感じさせない飄々とした作風です。でもドラマもあるし、ギャグもあって面白い。

物語としては個々人の成長よりも戦術を軸としたチームとしての成長/変化に焦点を当てているように思います。部の方針の変化に対する部員の変化や部内の人間関係の変化を丁寧に描いていて面白い。

また、全体を通して「何かを守るためには、何かを諦めなければいけない」という思想が根底に流れていてそれが物語にドラマを与えています。
必ずしも努力すれば報われるわけではなく一番大切なもののために何かを諦めたり、逆にその選択を迫られることで大切なものが明らかになったり。このことが物語にある種のリアリティを与えていて、グイグイ引きこまれます。

ぼくの中では『ベイビーステップ』、『オールラウンダー廻』に並んでいまやってるスポーツを題材にした漫画で一番面白い作品。


夕空のクライフイズム -手原 和憲(Amazon.jp)


2015年9月21日月曜日

waqu:iraz02のプラスチックプール見てきました

waqu:iraz02のプラスチックプール観てきました。



相変わらず演劇は年に1回みるかなーという感じですけど知っている人が出るとかでお誘い(営業)頂いたので観に行ってみました。

面白かったです。『トーフラバー』と『宇宙からの手紙』がお気に入り。

内容とは全然関係ないし大きなお世話だと思うんだけど小さい箱でやる演劇ってお金的に大丈夫なんだろうかって観に行くたびに毎回思う。
50人キャパで8回くらいやって1人3,000円で50×8×3,000で120万円。キャストと照明と音響だけでミニマムでも12人いって演出とか受付の方とかもいるし箱代も広告宣伝費とかもあるだろうし。
バンドと違って物販もそんなになさそう。それにバントは1曲できるようになれば何度も演れるしストックになるけど演劇はそうもいかなさそう。

当日の拘束に稽古の拘束も考えたら、全然喰えそうにない。劇団四季とか帝国劇場公演みたいな高単価×長期公演×でかい箱のどれか一つでもできないとお金的に厳しそう。

逆にどれか一つでもできればなんとかなりそう。

非メジャーのエンターテイメント系はみんなそんなかんじなのかなあ。そもそもそれで喰ってくこと目指してるのかもわからないけど。

2015年9月18日金曜日

祖父の足がつるつるだった話

週末に祖父の家に行き晩ごはんをごちそうになった。

食後に今年はじめての梨を頂いていると、祖父が夕方になると足がはれるという。それってはれるというかむくれるじゃないのかなあと思いつつ、マッサージしてあげることにした。

見ると祖父の足はなんだかつるつるなのである。確かにくるぶしの骨がうまっちゃうくらいにむくんで(はれて)いるのだけれど、そこから上、毛が一切生えていなくてつるつるのお肌である。

「おじいちゃん、足つるつるだねえ。」

祖父はなんだか恥ずかしそうに笑っている。

「頭だけじゃなくて他の毛も禿げるとは思ってなかったなあ」

「上のほうからだんだん禿げてくるんだよ」

「まゆげとひげは長くなってるのにねえ」

そこから村山元総理の話になり、年をとると眉毛が長くなるのは何故だろうという疑問に答えが出ないまま、遅くなってきたのでおいとますることにした。


「おまえももう30か。30代の10年間はあっというまだったなあ。」

帰り際に禿げ上がった頭を撫でながら祖父が言う。20代の10年だってあっというまだったよと言うと笑って手を振ってくれた。

駅までの道は暗いけれど涼しくて歩くのが気持ち良い。あっというまに脛毛まで禿げちゃうななんて考えながら、さんさん夜を歩いた。