2012年7月23日月曜日

失敗の本質|読書記録

この週末を使ってようやっと『失敗の本質』を読み終わった。先に「超」入門の方を読んでいて、今回元の本を読んだのだけれど、元の本のほうは、具体的な作戦における意思決定のされ方や、事態の推移が詳しく整理されていて、より、問題となる組織の性質が理解しやすかった。そういう意味で、一章の失敗の事例研究が一番面白かったと思う。二章三章の部分は、「超」入門の方でも良いんでないの、って思う。読みやすいし。でも、「超」入門の方だけ読んでも、あんまり腑に落ちないのではないかな。数あるビジネス書のひとつとして読み流してしまいそう。その点、一章の事例研究は、読んでいて共感することがたくさんあって身につまされる感じ。生まれる前の戦争のことだけれど、いまだに、あ、そんなことあったなと自分の周りの環境におきかえて共感できてしまう。なので、この元の本の一章を読んでから、二章三章なり、「超」入門を読むなりしたほうが身につきそう。

30年くらい前の本だけど、読んだほうが良い組織体は今もたくさんあるよねきっと。読んでよかった。少しづつでもやれることやっていこう。

2012年7月12日木曜日

『熱風』で藤森照信氏が連載を始めていた件

タイトルでほぼ完結しています。。
ジブリ出版部の出している小冊子『熱風』の7月号から、藤森照信さんが、『建築の素』という連載を始めています。
この冊子、存在は知っていて気になっていたものの、現物に出会う機会がなかったのですが、先日丸の内の丸善に行ったときにたまたまおいてあったので頂いてきました。そしたら、たまたまその号から藤森さんの連載が始まっていてたのです。そして面白い。
藤森さんは建築史家でありながら実際の建物のデザイン等も手がけている建築家で、曲がりなりにも大学の時に建築学科にいた僕は、神長官守矢資料館や高過庵などを雑誌で見てショックを受けたりしたものでした。
この号では”自然素材と建築”をテーマにした連載のはじまりとして、まず土を取り上げ、ジェンネの泥の大モスクについて書かれています。
内容については触れませんが、実際に観に行かれたときのことを具体的なエピソードを交えてイキイキと描かれていて、建築に馴染みのない人が読んでも面白いんじゃないかなあと思います。
7月号は『館長 庵野秀明 特撮博物館』の特集が組まれていたり、坂本龍一と鈴木敏夫の対談が収録されていたり、読みでがあって面白いです。手に取ることがあれば是非。

アメブロに個別のツイートを埋め込む方法

アメブロで書けよという感もあるのですが個人ではアメブロ使っていないので。


Twitterでは、個々のツイートをwebページなどに埋め込むことができます。

Twitterの貼りつけたいツイートで「開く」をクリックし、

詳細をクリックしたのちに、

「このツイートをサイトに埋め込む」をクリックすると、

上のように、埋め込み用のコードが表示されるので、これを貼り付けることで、以下のようにツイートを埋め込むことができます。


しかし、アメブロの記事本文にこれを貼りつけて投稿すると下のようなエラーメッセージが出ます。
これは、アメブロが記事本文で、学部からのjavascriptの呼び出しを禁止しているためです。
具体的には、ツイート埋め込み用コードの、以下の部分が該当します。
<script src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
ということで、ちょっと困ってしまうのですが、実はアメブロにもjavascriptを記述したり呼び出せる場所があります。それは、「フリープラグイン」です。

ブログ編集画面の左にあるメニューから、「サイドバー」をクリックします。

そのなかの「プラグインの追加」を選ぶと、以下のような画面になるので、

「フリープラグイン」タグを選択します。

ここに先ほどのコード
<script src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

を貼り付けます。あとは、保存して、次の画面の指示に従って、「フリープラグイン」をサイドバーに配置します。
こののち、記事本文に、ツイート埋め込み用コードから、先程のjavascriptを呼び出すコードを除いた部分(<blockquote class="twitter-tweet" lang="ja">と</blockquote>で囲まれた部分)を貼りつけると、アメブロでもこちらのように綺麗にツイートを埋め込むことができます。


2012年7月10日火曜日

森繁の重役読本|読書記録

1960年代に2000回以上放送された向田邦子作、森繁久彌朗読によるラジオエッセイの台本の一部をまとめたもの。一篇一篇がみじかくてつるりと読める。向田さんの最初期の仕事で、のちのものと比べると物足りない感は否めないけれど、会話や細かな所作の描写はのちに通じるものがあって読んでいて楽しい。でも、まえがきとあとがきの位置にある森繁さんについての文章が一番面白かったかも。巻末の森繁さんの文章も面白い。ひとつひとつが短いので合間の時間を楽しく過ごすには向く。

2012年7月9日月曜日

思いやりと想像力|礼儀作法入門|読書記録

礼儀作法をテーマにしたショートエッセイ集。台東区リサイクルセンターのリサイクルブックの棚から見つけて、山口瞳さんの他の著作は読んだことありませんが、表紙が可愛かったので頂いてきたもの。電車移動の暇つぶしに読んでいました。


よくあるハウツー本のようなタイトルですが、礼儀作法をキーワードに世の中のいろんな事象を批評しているエッセイで、読んでいてなかなか小気味が良いです。1974年から1年間連載したもということで、表面的なイベントは時代を感じさせることも多々ありますが、根底のところはずっと通じるものを感じます。相手の想いを推して思いやるのが礼儀作法の底にあるものだということをさまざまなエピソードを通じて訴えかけているよう。やっぱり想像力が大事だよねと改めて思う。

ここのエピソードについても、ひとつの参考として読んでみたら面白いんじゃないかと。入院見舞いの話には思わず膝を打ちました。文章は軽妙でとっても読みやすいです。

2012年7月8日日曜日

最近のメモ

最近読んだ本。『10年後に食える仕事食えない仕事』、『「超」入門失敗の本質』。忘れないようにメモ。感想などかく暇はいまはない。
最近あった不思議なこと。ある日家の近くの小学校の校庭の横を通りかかったら、小学生諸君が水着で校庭に整列していた。謎な光景過ぎて頭から離れない。

7×7 7e.p. 10years anniversary show雑感

レーベル7e.p.さんの10周年記念ライブヘ行ってきました。最近平日の夜うごけないのもあって全然ライブ行っていなかったのだけれどこれは土曜日だったし、大好きなbloodthirsty butchers、mools、toddle、二階堂和美さんが出るということで行くしかないと思ってちょっと前から予約していました。他のバンドは存じあげなかったですけれど、初めにやるMaher Shalal Hash Bazだけ出かける前にちょっとググる時間があって下の動画を見て面白そうだったので凄く楽しみにしていました。動画のディスクリプションにある"日本で最もナイーブな作曲家でミュージシャン"というフレーズが気になって。
一人でのこのことでかけます。途中東急渋谷にの丸善×ジュンク堂で鳩居堂の葉書と、便箋と封筒を買うなど。鳩居堂の葉書、可愛くて安くて好きです。
で、会場に向かう。予約の名前を告げるとチケット番号の末尾が7番ってことで700円キャッシュバックです。ラッキー。1/10のあたりを引く程度の運を使ってまったぜ。
見知った顔はあるかなとキョロキョロしたけれど見当たらず、とりあえず一番前の方へ。
はじめはMaher Shalal Hash Baz。ギターにエレキバイオリン、オーボエ、トランペット、ホルン、鍵盤ハーモニカ?など総勢7名のメンバーがずらりと並んで壮観です。エレキバイオリンがとっても格好良かった。音楽に合わせて朗読したり、工藤さんがその場で指揮しているような進め方をしていたり、とても面白かった。音も好き。

2番目はtoddle。toddleはCDで聴くと凄く切ない気持ちになるのだけれど、ライブで見るときは凄く楽しい。ニコニコしちゃう。ベースの江崎さんとドラムスの内野さんのリズム隊がすっごく楽しそうに演奏していてもうそれ見ているだけで幸せな気分になる。江崎さんがドラムけって飛んだときは格好良かった。それにあのどこか切ないメロディと歌が載っかって、もう得も言われぬ幸せな気持ちになってしまう。

3番目のSick Of Recorderは、あまりにお腹が空き過ぎて(あさからキャベツの千切りしか食べていなくて。。)ちょっとごはん食べに出ちゃったので最後のほうしか聞けませんでした。爽やかな感じで格好良かったです。

4番目はmools。一度ライブで見たことあったけどずいぶん前だよなあ。その時のイメージが強烈で酒井さんは裸足で演るものだと思っていたけど靴履いていました。でもすごい動きまわるのは相変わらずで楽しい。内野さんは相変わらずニコニコと叩いていていやされるし、浜本さんはイケメン顔で弾いているなあと見ているとときどき顔の右側半分をクシャって歪めて面白い。そして有泉さんはたんたんと演っている。絵がまず面白くて楽しい。そして音と詩も素晴らしい。

5番目ゆーきゃん。大阪でライブしてからきたとのこと。ギターとベースのツーマンのシンプルな音に、裏声で優しくうたうしんみりとやさしい気持ちになるような歌。関電でのデモの話や、大阪の風営法事案についてもお話しされていました。クラブだけでなくライブハウスも規制されているらしい。それに関連した署名集めの話など。

6番、bloodthirsty butchers。小松さん髪の色がますますシルバーになっていて素敵。吉村さんはなんだかスリムになった気もする。田渕さんと射守矢さんは始めて見た時から変わらないように見える。彼らのライブを聴くといつも泣きそうになります。音が綺麗すぎて。ライブだとボーカルが楽器の音にほとんど埋没する感じなので(最前列に居るのもあるかもだけれど)、CD音源聞くよりもずっと演奏が強調されて、あのきれいな音が聞こえて、揺れる。最近の曲は一層メロディアスになっているような気がする。

最後は二階堂和美さん。ニカセトラというカバーアルバムとneco眠るが演奏しているDODDODOの『猫がニャ~て、犬がワンッ!』を歌っているのが大好きでよく聞いているのだけれど、オリジナルのは実は聞いたことがなかった。生で見るのも初。彼女も広島でライブしたあとにこちらに来たとかで、実はゆーきゃんがやっているときにはまだ着いていませんでした。ゆーきゃんといい、そのスケジュールで来てくれるなんて7e.p.愛されてますねえ。ステージはじまる前に7e.p.の斉藤さんが二階堂さんについて”世界で最高のシンガーの一人”のようなことをなんども言っていたけれど、嘘偽りなしと思う。得も言われぬ音を口から出していてびびった。あとお祭りみたいな人で凄く楽しい。最後は内野さんがドラム叩いて斉藤さんと有泉さんにも何かしら叩いて酒井さんが横笛吹きながら出てきて、客ステージに上げたり、ステージ降りて練り歩いたり凄く楽しい感じに。なぜかステージに上がったけど何もできずに間抜け面晒してたのはちょっと消し去りたい記憶。楽しかったんだけどさ。

より多彩で素敵な音楽により多くの人が出会えるよう活動している7e.p.のみなさまに感謝を。10周年おめでとうございます。

久しぶりにライブに行って本当によかった。またいこう。