2012年7月9日月曜日

思いやりと想像力|礼儀作法入門|読書記録

礼儀作法をテーマにしたショートエッセイ集。台東区リサイクルセンターのリサイクルブックの棚から見つけて、山口瞳さんの他の著作は読んだことありませんが、表紙が可愛かったので頂いてきたもの。電車移動の暇つぶしに読んでいました。


よくあるハウツー本のようなタイトルですが、礼儀作法をキーワードに世の中のいろんな事象を批評しているエッセイで、読んでいてなかなか小気味が良いです。1974年から1年間連載したもということで、表面的なイベントは時代を感じさせることも多々ありますが、根底のところはずっと通じるものを感じます。相手の想いを推して思いやるのが礼儀作法の底にあるものだということをさまざまなエピソードを通じて訴えかけているよう。やっぱり想像力が大事だよねと改めて思う。

ここのエピソードについても、ひとつの参考として読んでみたら面白いんじゃないかと。入院見舞いの話には思わず膝を打ちました。文章は軽妙でとっても読みやすいです。

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