2012年5月29日火曜日

2012年5月27日FP技能士3級試験|時間と問題量あってない試験は暇

FP技能士3級試験 最短集中ゼミ'11~'12 [単行本(ソフトカバー)]

FP技能士3級試験を受けてきました。
あんまり時間かけられなかったので、どうなのか不安でしたが、模範解答と付きあわせた限りでは学科も実技も8-9割といったところなのでよっぽど阿呆なことしていなければ大丈夫なんでしょう。

FP技能士3級試験 これだけ問題集'11~'12そもそも去年、健康保険の移行で手間取ったり、不動産関係でちょっとした事案が発生したりして、ちょっと知識いれとこうかと思って受けることにしたのでした。しかし案の定なかなか手がつかず、試験3日ほど前になってようやくリンクを張っている本の集中ゼミの方を頑張って読みはじめてなんとか通して2周読み、問題集の方を半分ほど解いて試験に臨みました。

学科試験は2時間で60問の選択問題を解くものです。1時間経過すると途中退席できるのですが、30分くらいでひと通り終わってしまい、暇でしょうがありませんでした。1時間経過した時点で同会場の受験者の8割以上が退出していて、問題量の試験時間の設定を間違えているのではないかと思ってしまいました。

試験は、最後までやってひと通り観直してちょうど終わりか、最後まで終わるか終わらないかくらいの時間が一番やってて充実感あります。まあ、試験そのものに充実感求めても仕方ないのですけれど。

実技試験も1時間で15問の3択問題を解くもので、こちらは途中退席もできません。

まあそれはそれとして。
ここ数日で個人の税金周りや社会保障関係をざっと俯瞰できて良かったです。上の本も網羅性はないですけれど、ざっくりまとまっていて分かりやすかったですし。2級もうけてみようかな。

A2ポスターつくった

ポストカードに引き続き、近くの眼鏡屋さんに貼ってもらえるかもしれない!ということなので今日半日かけて(途中でアプリ落ちてデータ飛んで)、A2のポスター作って入稿しました。CS6のトライアルを使っているけど高いだけのことはあって使いやすい。お金に余裕ができたら買ってほしーな。豚のそばでも真珠は輝くからね!

なによりも文章を考えるのに時間とパワーをとられる。

より多くのこどもたちに英語の魅力に気づいて欲しいから、誰よりもこどもたちのそばにいる保護者のみなさまと一緒に、英語や英語学習について考えたいと私たちは思います。


一文長い上に最後の結びに違和感あるけどこれ以上どうにも揃えられなかった。

しかしここのところAdobe製品たちで作っている原稿は後3週間もすれば完全塩漬けになってしまうな。。


2012年5月25日金曜日

二日酔い

二日酔いで午後遅くまで寝床でうだうだしていたけれど、漸く起きだして外に出る。
いつの間にかジャケットのポケットに入っていたマルボーロに火をつけたが、焚き火の煙でも吸っているかのように不快なので、直ぐに消火用バケツの水で消してしまった。
向かいの家の父娘がでてきて中国語と日本語で話しながら自転車で何処かへ出かけていく。

隣の家のプラントの花が綺麗だったので、部屋に引き返しカメラを持ち出す。
マクロレンズもしっかり拡大してちゃんとピントを合わせてやればよいということに気づき、手持ちでもそこそこ撮れるようになってきた。とはいえ少しの動きで直ぐピントが外れるので難しい。

K-01+SMC Pentax-A 50mm F2.8 Macro

昨日の夜はひどかった。
友達が新宿で飲んでいるというので顔を出したら、会社の同僚と5人くらいで飲んでいた。
はじめは場違いかなとも思ったけれど、向かいに座っていた女の子との話が面白く、つい酒が進む。
イデオロギーの話。政治の話。幸福の話。文化的差異の話。気づくと杯を重ね、時間も11時半くらいになっていた。

その時間になって新たに2人が登場。友達やその同僚の反応からみて偉い人のようだった。
30代後半から40代前半くらい。中背で浅黒くがっちりした体型の男と痩せ気味で背の高い男。IT系の会社らしく役職でなく苗字で呼び合っているので正確なところはわからない。
よくわからないまま乾杯し、軽く2人に自己紹介するも「なんでいるのこいつ」みたいな顔をされてしまう。しょうがないので少し距離をとって向かいの女の子と話し込んでいた。

で、しばらくたって。
近くで怒声が響く。

「もーいっぺん言ってみろ!」

ドラマか漫画でしか聞かないようなセリフ。目を上げると背の高い男の方からビールジョッキが宙を飛んでいた。
幸い人には当たらないし、割れもしなかった。
テーブルを挟んで後からきた背の高い男と、友人の隣の席の若い男が睨み合っていた。

後のことは詳しくは書かない。
罵り合いがあって、殴り合いになりそうなところを止めて、まとめて店から追い出されただけだ。
背の高い男の怒りはなかなか収まらず、宥めるために友人と同僚1人とあとから来た2人と、何故か俺も一緒に、次の店に行き結局終電を逃して朝まで付き合うことになってしまった。飲み代は持ってくれたけれど、よく知らん人のよく内容も知らない喧嘩について同意を求められてもどうして良いかわからない。そういえばたばこもこの時に買ってもらったんだった。
女の子は喧嘩のもう一方の若い男たちといつのまにか帰ってしまったようだし、なんともけだるい時間を過ごすはめになってしまった。

始発で家にむかいながら、マジで切れてる人見るのいつぶりだろうと考えていた。
喧嘩したり、マジギレすることって自分ではほぼ無いし、周りの人もあまりしない。
でも、それって本気で生きていないってことなのかも、とか考えていたらいつの間にか眠っていて、最寄り駅を超えてずいぶん遠くまで行ってしまった。

怒るってことは、そこがその人にとって大事な譲れないポイントなのだと思う。
それがなければ男としての価値がない、と背の高い男は言っていた。
おれの中には今もそんなポイントが有るんだろうか。例えあったとしても、それを貶されてキレたりは多分できない。逃げ出したり壁を作るのが精一杯だろう。

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飲み会は楽しいほうがいいと思う。マジで。
切れるのは素面の時にスべき。酔っ払わないとキレられないとかそんなのいらんでしょ。



2012年5月23日水曜日

フライヤー作ったよ

お手伝いしている英語塾でポストカードサイズのフライヤー作りました。
ぱんだのイラストはizumiさんがイラストACで公開しているものを使わせていただきました。
台東区なのでぱんだ!安易ですね。かわいいです。
かわいい絵がかけて羨ましい限り。
文字が沢山の面は結構ひどいことになっていて恥ずかしい。
デザイン学びたいたいいっておきながら全く手を付けていないことに愕然としたイベントでした。
やりたいならさあやれよ今やれよって感じ。
 文章も書きましたが難しい。ひとに伝えるための文章は難しいですね。

2012年5月20日日曜日

神輿とコカの葉・限界を超えて動き続けること|小野照崎神社例大祭

この週末は三社祭がもりあがっていましたが、入谷では小野照崎神社の例大祭でした。縁があってガキの頃の子供神輿以来はじめて御神輿を担がせてもう事になったのでその感想など。
午前中は連合の神輿を、午後になって町内会の神輿を担いだんですが、午後なんかはあまり担ぎ手がいないので、全然抜けられず、ずーっと担いで歩くはめに。大体3時間弱。そして結構おもい。100tくらいあると町会の人は言っていました。実際のところはわかりませんが。
担ぎ手があまりいなくって、まあそれで呼ばれたのだとは思うのですが、疲れて人が抜けちゃってもそこに入る人がいないっていうときが多々あるんです。もちろん抜けた人の分の重さは周りの人にかかるわけで。もうダメかもってなんども思ったね。
でもそんなときに、あの掛け声が自然と出てくるのですよ。御神輿の掛け声ってなんだか楽しくてやってるのかなとか思ってたのですが(実際そういう人が大多数なのでしょうが)、違いますねあれ。らくらく担げてる時には恥らいがあってなかなか声出ませんでしたがもうだめだーってときはやけくそで出てきてそれでなんとか持っているという感じでした。いやもうあれ、コカの葉噛みながら限界以上に働いていた北米開拓時代の労働者のようなものですよ。テンションあげてリミッターカットしてのりきれっていう感じの。
まーなんだかんだで楽しかったんですけどね。

2012年5月17日木曜日

白亜紀の地層は恐竜たちの夢をみるか|私の家ではなにも起こらない

タイトル通りだと物語にならないので色々起きるのですけれど、まず恩田陸さんについて。
恩田陸さんは結構好きな本が多くて、知らない本を見かけたらとりあえず読むようにしています。色々なジャンルの本を書かれていますが、特に学校を舞台にしたものが好きで、『六番目の小夜子』や『球形の季節』なんかは何度も読んでいます。あとは会話劇、『木曜組曲』なんかも大好きです。それから『月の裏側』のような怪奇ものも面白いですね。ミステリなんかも好きですが超能力ものとかはあまり好んで読みはしないです。

今回読んだ『私の家では何も起こらない』は僕の分け方では怪奇ものに入るもので、1つの家を舞台に色々と不思議なことが起こる短いエピソードいくつか綴られています。恩田陸さんはいろんな作品の中で、場所の持つ古い記憶をテーマのひとつとしていますが、この一連のお話はその思想が色濃く出ています。おなじように場所の持つ古い記憶をテーマにした話では『球形の季節』も印象深いですが今回の作品は、幽霊話というよくある物語の形式とうまく融合して、より読みやすいお話と思います。

場所やモノが記憶を持つというのはなかなか魅力的な発想なようで、いろんな作品が取り上げています。僕の場合は、ゆうきまさみさんの『パンゲアの娘 KUNIE』なんかがパッと出てきましたがもっと沢山あるでしょう。こういったものに惹かれるのは、僕らが自分たちの有限性を自覚しているからなのかなと思います。人は数十年で死にます。人類もこの大地に比べればおそろしく短命なものでしょう。そうやって消えていった後にも、その場所に、その記憶が残る。自我のある人なら魅力を感じざるをえない発想です。

白亜紀の昔、恐竜たちもそんな事を考えたでしょうか?


2012年5月15日火曜日

想像可能範囲外な未来への伝言:100,000年後の安全

現在世界に20〜30万トンあると言われる核廃棄物。日本をはじめ世界のほとんどの国ではその最終処分の方法は明確に示されていません。
そんななかフィンランドでは、国内の全ての核廃棄物をフィンランドで処分することが明示し、世界で初めて、高レベル放射性廃棄物の「永久地層処分」建設を国会が承認しました。22世紀の完成に向けて、廃棄物が無害になるとしている10万年後まで安置するための巨大な地下貯蔵施設が建造されています。

『100,000年後の安全』はその建設現場の映像、プロジェクトに関わった専門家たちへのインタビュー、未来人へ向けたモノローグから構成されたドキュメンタリー映画です。

基本的な映画のメッセージは、10万年間核廃棄物を隔離することへの意味論的な難しさだと思います。10万年前といえばヨーロッパにネアンデルタール人がいた頃ですが、彼らは2,3万年前に絶滅しています。彼らの残した痕跡についてわたしたちがその意図を理解できているかといえば、そんなことはいえません。1万年も立っていないであろうピラミッドなどについても、映画の中で言っているように、の建造された意義をわたしたちが完全に理解しているとはとても言えないのです。

私にとって一番印象的だったのは、未来の人たちへこの場所は危険だということを伝えるための伝達手段の案であろうスケッチ群でした。言語やモニュメント、絵など手段の差はあれ、そこに描かれた風景はSFの挿絵のようで、遼遠の未来を考えたとき、そこから出てくるものはSFのような想像力の及ぶギリギリのところからくる想像の産物でしか有り得ないのかもしれないと思わされます。

でも、どんなに手を尽くしても、知らずに掘り返してしまうかもしれませんね。考古学者も墓泥棒も、警告の有り無しにかかわらず見つかった遺跡は掘り返してきましたし。まあもしかしたらサクっと人類もいなくなってそんな心配無用になるかもしれませんが。

10万年後どころか10年後さえ想像できないよ。

2012年5月13日日曜日

Bloggerで記事にコードを綺麗に貼り付ける方法:Bloggerでスタイルを設定する

Bloggerのブログの中でjavascriptやphp、htmlのコードなどを綺麗に貼り付けるにはどうしたらよいのか、ちょっと戸惑ったので、メモ的にエントリー。

◆実体参照(実体参照についてはこちら
これは簡単です。Bloggerのエディタで、作成モードにし、投稿設定のオプションの「構成モード」で「HTMLコードを表示」を選択します。
こうしてあげれば、作成モードでエディタにペースト(スタイルなし)するだけで< >などを自動で変換してくれます。
(ただ、<br />タグも挿入されるので不要であれば消す必要があります。)

◆CSSの追加
僕の場合は、コードを<pre><code></code></pre>タグで囲んでいます。
なので<code>タグにスタイルを設定すると、貼りつけたコードの表示をコントロールすることができます。

BloggerでCSSを追加するには、ブログのダッシュボードの左側にあるテンプレートを選択し、カスタマイズボタンを押します。
「アドバンス」→「CSSを追加」と選択すると、カスタムCSSを追加するフォームが現れますので、ここにスタイルを設定しましょう。下にプレビューが表示されるので、予め該当の記事を書いてからここでスタイルを設定すると楽です。最後に右上の「ブログに適用」ボタンをクリックで完了です。

ちなみに僕は次のようにスタイルを設定しています。


code{
 display:block;
 background : #D8D8D8;
 color : #444;
 font-size : 1em;
 margin  : 1em;
 padding : 0.5em;
 border  : 1px solid #888;
 width   : 90%;
 overflow : scroll;
}

あまりコードを書く人ではないので使う機会は少ないのですけれどね。

phpでフォームにCAPTCHA認証導入

適当につくっておいておいたサイト、スパムコメントがすごいことになっていたので、遅まきながらCAPTCHA認証導入しました。

CAPTCHA認証を実現するライブラリはいろいろあるようですが、今回は「Visual and Audio PHP CAPTCHA Generation Class」を利用しました。リンク先の中ほどの「You can download a zip file of the source code here.」リンクからダウンロードしたzipを解凍してphp-captcha.inc.phpをアップロードします。

また、認証画像内で使うフォントをfontディレクトリに保存しています。今回はこちらフォントを利用しました。

まずは認証画像作成用のコード

captcha.php

<?php
require_once "php-captcha.inc.php";

$font_list = array(
    '../font/Vera.ttf',
    '../font/VeraBd.ttf',
    '../font/VeraIt.ttf'
);

$captcha = new PhpCaptcha($font_list, 200, 60);

$captcha->CaseInsensitive(false);
$captcha->SetCharSet('A-Z,0-9');
$captcha->SetNumChars(7);
$captcha->UseColour(false);

$captcha->Create();
?>


フォントと、認証画像のサイズを指定してインスタンスを作成します。

$captcha = new PhpCaptcha($font_list, 200, 60);

大文字小文字の区別をするかどうかの設定。

$captcha->CaseInsensitive(false);

使用する文字の指定。

$captcha->SetCharSet('A-Z,0-9');

画像に現れる文字数の指定。

$captcha->SetNumChars(7);

カラーにするかモノクロにするかの設定。

$captcha->UseColour(false);

画像を表示したいところで、次のようにimgタグで上のファイルを読み込みます。

<form action="./judge_capcha.php" method="post" name="form">

  <p>画像認証</p>
   <img src="./parts/captcha.php" />
   <p>上の画像の文字を入力してください(ローマ字は大文字で入力してください)</p>
   <input name="chars" type="text" value="" /></p>
   <input type="submit" value="認証" />
</form>
呼び出し先で次のように認証の判断と、それぞれの場合の処理を記述します。。
<?php
mb_internal_encoding('UTF-8');
require_once "php-captcha.inc.php";

if (isset($_POST['chars'])) {
  if (PhpCaptcha::Validate($_POST['chars'], false)) {
    // 入力した文字が一致した場合の処理
    echo "OK";
  } else {
    // 入力しら文字が不一致だった場合の処理
    echo "NG";
  }
}
?>

セキュリティ周りは一度きちんと勉強しないといけないと思うのですが 最近はサイトを作ることも余り無いので優先順位が下がり放ったらかしになってしまっています。 良くないサイトを放置しているのは罪深いことは分かっているつもりなので時間作ります!

2012年5月12日土曜日

”世界中どこへ行ってもいいこともわるいことも同じようにあるんだ” |未来を写した子供たち

インド、カルカッタの売春窟の人々、こどもたち、写真、女性写真家。イギリス生まれニューヨーク在住の女性写真家ザナ・ブリスキの目線で、ロス・カウフマンがインドの売春窟の子供たちとザナを中心に撮ったドキュメンタリー。第77回アカデミー賞<最優秀ドキュメンタリー賞>受賞作品。

売春婦の子として生まれ、母親が同じ部屋で客を取るような環境で育つ子供たち。ザナに「11歳で結婚。14歳で客とり。教育を受けさせなきゃ未来がない。」と言わしめる環境で育ちながら、こどもたちがすばらしい。

「貧乏でも幸せになれるって信じてる。」「悲しいことも辛いことも人生だから。」

もちろんこどもたちも、そのまま何も無いと女の子は売春婦に、男の子はその手伝いになることは分かっている。できれば抜け出したいと思っている子ももちろんいる。ザナはそんな彼らに教育という機会を与えようと奮闘する。

でも、どんなに力を尽くしても、すべてどころかひとつでも自分が良いという方向へ向かうのは稀で。辛いことはたくさん起きるしザナや多くの人が望むだろう結果が必ずしも出るわけではないけど、どこか希望に満ちていてなにより子どもたちが素晴らしい。

ロス・カウフマンや登場したこどもの一人アヴィジットの来日時のインタビューも印象深い。記事のタイトルはそのなかのアヴィジットのことばから。こどもの可能性や環境、接し方などについて考えされられながら、やさしい気持ちになれる傑作。

2012年5月9日水曜日

『ピダハン』(ダニエル・L・エヴェレット)不安のない生活と認知世界|読書記録

冒頭から面白い。同じ場に居ながらピダハンたちに見えて著者と娘には全く見えない”精霊”の話。
『ピダハン』はアマゾンに住む先住民族のひとつであるピダハンについて、その特異な言語や文化を言語学者であり、伝道師であった著者が書いた科学ノンフィクション。

未来や過去にとらわれず、今日この時だけを生きるのが不安のない生活を送る秘訣だといったのはデール・カーネギーだったか。ピダハンはそれを地で行く人々だ。"直接体験を非常に重視する"という強い文化的制約のもとで、そもそもの認識される時間軸が短い。簡単に言うと自分の体験したこと、知ってる人の体験したことしか信じないので世界は2世代前くらいまでしか時間軸上で広がっていないのだそう。だから彼らに創世神話はないし、聖書の話も信じない。また直接体験を重視するために、抽象化ということもしない。なにしろ数の概念がないのだ。抽象化しないのであれば未来のことも考えないだろう。ピダハンは食べ物の貯蓄もいっさいしない。過去や未来にとらわれず、今を生きているのである。

もちろん、ピダハンは楽園に生きているわけではなく、乳児生存率は低いし、寿命は西洋人の半分くらいだ。男は毎日猟に出て女子供は採集にでる。それでもピダハンの村には笑いは絶えなく、実際に西洋人より有意に圧倒的に笑っている時間が長いのだそうだ。幸せってなんだろうって思ってしまう。

ピダハンの言語の特異さや、ピダハンと著者の認知世界の差異などについても随所で言及されていて(むしろそっちがメインか)はじめから終わりまで大変興味深く読めた。世界ってなんだろう。幸せってなんだろうと考える事請け合いの良い本。

2012年5月6日日曜日

Pride and Prejudice:高慢と偏見

高慢と偏見、ここ2年で3度目の読了。Kindleで原著をちょこちょこ読んでいた。描写の解像度が丁度良く物語の完成度高くって読んでいてしあわせ。初めて読んだ時にクライストチャーチの図書館でエマを読んでたのもあってか森薫さんの絵でヴィジュアルイメージ出来上がってしまっています。

エリザという5人姉妹の次女のヒロインとダーシーという男の人とのラブストリーが主軸。基本エリザ目線で、第一印象最悪→うわさ話とか態度、第一印象からの偏見もあってどんどん印象悪くなってく→事件発生・ちょっと印象和らぐ→どんどん印象良くなっていく→大事件発生・もう大好きな感じに→ハッピーエンド、というドラマとか漫画でお腹いっぱいな感じの筋です。筋なんですけど、人物の描写が素晴らしくって筋が分かっていても楽しく読めてしまえる不思議。

たぶんこれからもなんども読むだろう本。邦訳のものも試したい。