2013年4月7日日曜日

南千住瞑想倶楽部

いまの住まいには屋根裏部屋があります。冬は冷蔵庫、夏はサウナ状態ですが、この時期の夜は過ごしやすい、ちょうど良い気温です。
そこへ夜な夜な、キャンドルを1つ持って上がって行って考え事をする程度に、今の私は病んでいます。



蝋燭の光は昔から好きです。ロウソクにかぎらず、炎のだす光が好きです。こどものころ、庭で焚き火をして、その炎を、炭になって赤さが消えるまでずーっと見つめていたことを思い出します。

楽な姿勢で腹式呼吸を意識しつつ、余計な考えを頭の外に追い出していくイメージ。

屋根に風で砂状の何かがたたきつけられる音がします。先日雨が降っていたときは絶え間ない雨音で逆に気になりませんでしたが、法則性のない時折する音は意識に刺さってきます。

自分に価値を見いだせないほど辛いことはないなあ、と最近思っています。
ほんとうはそれが一番辛いことであるはずはないと知っています。今この時辛く感じていることが一番辛く感じるだけの話でしょう。過去の辛さも、未来の辛さも再現することはできません。今つらいことが常に一番辛いことなのです。

あんたは空っぽだ、あの人がそう言う場面が浮かんできます。自分が空っぽなことは随分前から知っています。それを改めて言われた所で、どうしたら良いのでしょう。

今のままでは駄目なことはわかっています。だが、どうすればいいのかわからない。見る前に飛ぶしかないのでしょうか。変化そのものを善とするしか無いのでしょうか。

ふと、キャンドルの炎が揺れ、影が波たちました。
窓は閉まっています。何が起きているのかわからず、頭の後ろが粟立ちます。
しばらく身体を硬直させた後、自分の呼吸が、おそろしく荒くなっているのに気づき、私は一人、虚しく笑いました。




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ちなみに、実際うちの屋根裏は夏はサウナ、冬は冷蔵庫のうえ、立ち上がれるほどの高さもないのですが、ここに1年弱住んでいた友人がいます。すごい。


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